歴らぼ地図班企画講演会「伊能図研究の最前線と地域との繋がり:針孔調査と神戸・阪神」開催

私たち歴らぼ地図班は、「2025年度父母の会・学生GP」支援企画「江戸時代の地図を歩く~伊能図から見る歴史と地域のつながり~」により、講演会を2026年3月14日に開催しました。講演会では2名の専門家をお招きし、本学のある岡本周辺の測量に関する話と新しい伊能図研究(針孔分析)の話について、お話しいただきました。岡本や針孔分析の話題はとてもおもしろく、来場者の方々が興味深く聞いている様子がうかがえました。講演終了後に実施したワークショップでは、距離を測る歩測体験と、方位角の計測について体験しました。来場者と学生の交流の場となり、様々な質問が寄せられ、私達にとっても学びを共有する良い経験となりました。また廊下で行った複製図の展示も多くの人が見て頂けました。この企画を通じて資料調査や展示構成、ワークショップの内容、宣伝方法、会場の設営など多くのことを学びました。そして歴史を発信する力も養うことができ、その重要性を再認識する場になりました。(3回生・藤本茉由)

歴らぼ地図班は、学生GP企画「江戸時代の地図を歩く~伊能図から見る歴史と地域のつながり~」による3月14日の講演会においてとワークショップを開催しました。この学生企画のワークショップでは、伊能測量にちなんで歩測と方位測定を体験しました。歩測では、参加者が歩幅の違いに戸惑いながらも、楽しみながら学ぶ様子が印象的でした。方位測定では、現代の道具を用いることで、当時の測量における工夫や精密さを実感することができました。こうして来場者に解説を行うことは、学生にとっても理解がより深まる貴重な機会となりました。企画や制作に主体的に関わる中で、「歴史をどのように伝えていくか」という視点が磨かれ、とても有意義な経験となりました。(3回生・脇坂柊吾)

https://www.konan-u.ac.jp/news/archives/56074

2026年3月14日 歴らぼ地図班企画 開催予定 伊能図研究の最前線と地域との繋がり:針孔調査と神戸・阪神 

歴らぼ地図班(ほか有志4名)は、「2025年度父母の会・学生GP」に応募し、「江戸時代の地図を歩く~伊能図から見る歴史と地域のつながり~」という企画が採択されました。現在、それに関する展示や企画の準備中です。その企画のひとつである講演会を2026年3月14日に開催します。2名の講師をお招きし、テーマは「伊能図研究の最前線と地域との繋がり:針孔調査と神戸・阪神」となります。講演の内容は伊能図の概要と針孔に着目した新しい伊能図研究の報告についてです。当日は他にも測量体験のワークショップや関連展示も開催します。また10号館1階の北館にある「知のギャラリー」では徳島大学所蔵「大日本沿海図稿 五畿東海 壹」(重文指定)の複製を床一面に展示しています(展示は間もなく完成の予定)。約300%に拡大した伊能図は迫力満点です。ぜひその伊能図を歩き、現在と比較したり、地元を探したりと楽しんで下さい。(歴らぼ地図班代表・3回生・藤本茉由)

2025年度卒業論文・真田実佳(髙田ゼミ):近代ヨーロッパにおける猫のイメージールネサンス以降の絵画、文学、音楽を素材としてー

卒論では、貝原伴寛の研究を基に、18世紀を大きな転換期として文学、絵画、バレエ・音楽における猫の表象とイメージがいかに変化したのかを分析した。その結果、各ジャンル特有の表現様式が確認できた。絵画では、愛らしさや官能性が強調され、文学では、猫にまつわる魔術性が再解釈されはじめるとともに、猫が意志を持った存在として表現されるようになった。また、バレエ・音楽では、人間と対等に舞台空間を構成する存在として描かれた。これらに共通の傾向として、猫が人間に操られる記号から独自の意志を持つ主体として描かれるようになったことが挙げられる。このような表象の変化は、動物観の変化と、人間中心主義の揺らぎが、芸術表現の中に反映されたものであると考えられる。

マルグリット・ジェラール原画/ジェロ―・ヴィダル版画「猫ちゃんの勝利」(1787)出典:National Gallery of Art (https://www.nga.gov/collection/art-object-page.2977.html)

2025年度卒業論文・宮崎華菜子(出口ゼミ):十日えびすの縁起物-作り手への聞き取り調査から-

本論では、十日えびすで扱われる縁起物に注目し、その性質について考察した。えびす神は古くから海の守り神として信仰され、室町時代に漁師たちが漁獲物を市場へ持ち込み始めてからは商売の守り神としての一面をもつようになり、その信仰は現在まで続いている。十日えびすでは様々な縁起物が売り出されるが、そのうち福箕という縁起物が最も古く、考案されたのは明治時代である。この時代から縁起物を作り続ける株式会社エビスシマダにおいて聞き取りを行ったところ、縁起物の意味や効果を重視する売り手・作り手に比べ、作り手は縁起物の意味を深く認識しない印象を受けた。縁起物を生み出したのは作り手側であるが、縁起物がどのような力を有するかを決定するのは、買い手や売り手などの実際に縁起物を手にする側の人々であり、その価値は精神的な部分にあると考える。

写真:「十日えびすで販売される縁起物」(撮影日)2025年10月21日(撮影場所)株式会社エビスシマダ