中町ゼミ旅行:三重

2025年11月23・24日にゼミ旅行で三重県に訪れました。1日目は志摩スペイン村に伺いました。志摩スペイン村といえば、スペインの街並みを再現した異国情緒があふれるテーマパークで、着いた瞬間から感じる非日常感に胸の高揚が止まりませんでした。アトラクションはもちろんのこと魅力的でしたが、特に印象に残ったのが「ローマの遺跡」というスポットでした。イベリア半島を支配したローマ人の時代に、スペインの各地で古代ローマの遺跡が数多く残されており、その中でもバレンシア州のサグントとローマの大都市イタリカの遺跡の一部をそれぞれモデルとして建造していました。一際異彩を放っていた古代ローマの雰囲気は、体験せずとも没入できる観光スポットになっていて、パーク内の良いアクセントとしてとても楽しめました。(3回生・甲斐奏)

私は伊勢神宮の内宮の方に参拝しに行きました。そこで私が感じたことは日本の方よりも外国人の方が多く感じ、改めて日本の文化が世界でも人気なことがわかりました。二礼二拍手一礼などの参拝方法を日本人が親から子にそして外国の方にも教えており、日本文化の伝承や継承の一面も見ることができ、とても有意義な時間となりました。中でも鳥居は貫が四角形で柱を突き抜け出ない構図でこれは伊勢神宮で見られる「伊勢鳥居」というものでした。このように参拝してからの学びもありました。(3回生・後藤俊太)

私は今回のゼミ旅行で三重モスクにインタビューをしました。以前のゼミで、近所にあるいくつかのモスクに行ったことがあるが、今回の三重モスクは以前の見学と少し違っていました。今回は事前の連絡を取らなかったため、突然の訪問となったのです。意外にも三重モスクのイマームさんはとても親切な人で、そのおかげで色々な情報を収集できました。このモスクは地元のイスラム教徒の礼拝所と互助センターのような機能を果たしています。十数の異なる国から来たムスリムたちはここで互いに助け合い、一緒に暮らしています。今回の旅では、ゼミメンバーと一緒に楽しい旅を楽しんだだけでなくて、ムスリムの文化と生活への理解も深まりました。非常に大切な経験でした。(2回生・宿天)

歴らぼ通信25号発刊!

歴らぼ25号を 2025年11月15日付で発刊しました。編集は、 脇坂柊吾(代表・3回生)・藤本茉由(同)・村岡尚登(2回生)・吉松 萌(同)・塩谷 陸(同)・佐々木彬人(同)・鳴海邦匡(教員)です。これが今年度最初の発刊となります。(教員・鳴海邦匡)

基礎演習IIのフィールドワーク@たつの城下町

各ゼミの巡見ルート(後日に地理学の諸問題Ⅰの授業で作成)

2025年11月9日、龍野市で巡見が行われました。私はLAとして戸邉先生担当の基礎ゼミクラスに同行しました。あいにくの雨でしたがそれでもしっかり目的地全てを回ることができて良かったです。うすくち龍野醤油資料館に始まり赤とんぼ歌碑や三木露風像、龍野神社や龍野城など旧城下町の様々な名所に足を運びました。道中で聞いた先生からの醤油の解説やゼミ生達が事前に調べた情報も興味深く、知見が広がったと感じました。個人的には道中で見たもろみの自動販売機の跡が大変興味深く、醤油という特産品がいかにその地に根付いているかを垣間見れました。後日巡見の発表もあると聞いたので楽しみです。(2回生・辻本結菜)

新見ゼミの活動報告:南京町のパンフレット制作

2025年の新見ゼミでは、南京町とその周辺をフィールドワークし、ガイドマップを作成しました。4月は、南京町をどのようなテーマで調査するのかを話し合い、5月22日に実際に訪れました。そして、6月と7月でガイドマップを作成しました。2つの班に別れてそれぞれが個性あるガイドマップを作成できました。私が所属した班では、南京町の歴史、オブジェ、関帝廟について調査し、読者がどこをポイントとして見れば良いのかを紹介しました。もうひとつの班は、食べログとグーグルマップの評価を参考に食べ歩きをし、読者にお勧めできるお店を紹介していました。歴史文化学科の図書室にガイドマップを置いていますので、ぜひご覧ください!(2回生・原田結衣)

第19回歴かふぇ:「滋賀県史(近現代編)編纂事業開始と課題点:水利・土木分野を担当して」

2025年6月25日、歴らぼ編集部では第19回歴かふぇを開催しました。今回は講師として古関大樹先生(担当:地理と情報Ⅰ・人文地理ⅠB)をお招きし、「滋賀県史(近現代編)編纂事業開始と課題点:水利・土木分野を担当して」というテーマでお話し頂きました。近現代において、滋賀県で水利・土木事業がどのように行われてきたか、文献史料や地図を用いて分かりやすく解説して頂きました。また、編纂事業の流れやそれに伴う様々な出来事など、貴重なお話も伺えました。調査研究の報告のうえで、如何にして自分の結論に説得力を持たせるか、引用する史料の選択や一本芯を持った物語性が重要だと、今回の話を聞いて感じました。それは今後の研究において非常に参考となる話題でした。(3回生・脇坂柊吾)

東谷ゼミ巡検:大阪

2025年6月22日(日)、東谷ゼミは大阪市内にてゼミ遠足を実施しました。最初に訪れた造幣局では、明治以降日本の貨幣を製造してきた歴史を学ぶことができ、次に訪れた大阪城では4月にオープンした「大阪城 豊臣石垣館」にて豊臣秀吉が築いた石垣を見学しました。午後からは、大阪歴史博物館を訪れ、古代からの大阪の発展を学び、真田丸跡地とも言われてきた三光神社も訪問しました。この三光神社の近くにある真田山陸軍墓地も訪れ、ここでは維持会の会長さんからの説明も実際に聞くことが出来ました。今回のゼミ遠足では古代から現代に至るまでの大阪市の遺跡を巡ることが出来、有意義な時間となりました。(2回生・森高遥陽)

中町ゼミ巡検:奈良マスジド

2025年6月21日に訪問した奈良マスジド(Nara Masjid Jan Academy)は、奈良市にある2019年設立のモスクで、もともと老人ホームを改装して作られました。1階が男性用、2階が女性用に分かれ、それぞれ広い礼拝スペースがあります。取材ではヤセルさんとチョードリーさんが麦茶を振る舞って下さるなど、親切に対応して頂きました。平日は約15人、金・土曜日は100人程が礼拝に訪れ、信者はパキスタンやバングラデシュなど多国籍です。説教の言語も曜日により異なり、地域交流や学童のような活動も行っています。ムスリムの観光客が訪れることも多く、奈良県唯一のモスクとして頑張って欲しいと思いました。(2回生・山田啓介)

近代資料班:平安神宮・琵琶湖疎水記念館・無鄰菴など

歴らぼ・近代資料班は、2025年6月8日、京都の平安神宮、琵琶湖疎水記念館、無鄰菴に行きました。1895年に平安京遷都1100年を記念して創建された平安神宮では、厳かな広々とした境内や大鳥居の迫力に圧倒されました。琵琶湖疎水記念館では、明治時代に京都の発展を支えた水路について、模型や映像資料などで学びました。山形有朋の別邸として知られる無鄰菴は、開放的な池泉回遊式庭園が印象的でした。その洋館では「無鄰菴会議」という日露戦争開戦前の外交方針を話しあった会議の部屋を見学しました。実際に現場を見て、この場の持つ日本近代史における重みが実感され、有意義な時間となりました。(1回生・中田朝陽)

基礎演習(高田ゼミ)京都フィールドワーク

2025年6月4日(水)、基礎演習の高田ゼミは京都の「京ばあむatelier」と京都国際美術館を訪れました。前者では、実際にバウムクーヘンオーブンを使って自分たちでバウムクーヘンを作りました。現在、本ゼミでは川北稔著の『砂糖の世界史』を購読しながら、砂糖を中心に「近代世界システム」の歴史を学ぶという活動を行っています。今回、自分ら菓子作りを体験し、実際に味わうことで、これまでの学びがより現実味を帯びたものになったと確信しています。後者では、「特別展 日本、美のるつぼ -異文化交流の軌跡- 」を鑑賞しました。俵屋宗達作の《風神雷神図屏風》や葛飾北斎作の「富嶽三十六景」の中でも特に有名な《神奈川沖浪裏》や《凱風快晴》など、誰もが知る日本の文化財に加え、宋・元代の《青磁花瓶》や唐代の《銅三具足》など、朝鮮・中国から伝来した多数の国外文化財も見学しました。なかでも特に印象に残ったのは、《IHS紋花入籠目文蒔絵螺鈿書見台》と范道生作・十八羅漢坐像のうち《羅怙羅尊者像》の二点です。前者は聖書を読む際に使用される書見台であり、HIS紋の周囲には幾何学模様が施されており、その構造にはイスラム圏のコーラン用書見台の要素も見られます。キリスト教だけでなくイスラム教の文化も見受けられる、極めて特徴的な日本の国宝の一つです。後者は、出家前の釈迦の子である羅怙羅が自分の中の仏を見せるため胸を開くという、非常に印象深い作品でした。(1回生・國久健人)

歴たび班:奈良博『超 国宝』展と志賀直哉旧居・新薬師寺

2025年5月18日、歴旅班は、奈良国立博物館で開催中の『超 国宝』展と、奈良市の志賀直哉旧居と新薬師寺に行きました。『超 国宝』展では、中高の歴史の教科書に載るような有名な国宝などを多数展示し、本では見れない角度から観察できて、多くの気づきや発見がありました。志賀直哉旧居では、近代建築の美しさに加え、旧居周辺の自然の安らぎや静けさを肌で感じ、班一同癒されました。新薬師寺では、薬師如来と十二神将が安置され、十二神将が個々に違う道具や違う格好で薬師如来を囲むよう守り、圧巻の迫力でした。今回は、新1年生の参加もあり計14名で行きました。初めは少し緊張した1年生も、次第に打ち解け、最後は飛鳥鍋をみんなで食べて帰りました。少し暑い日でしたが、楽しく、多くのことが学べた歴史の旅となりました。(3回生・梅本泰生)