2024年度・学芸員課程講演会

2025年1月25日、コロナ禍以降中断されていた学芸員課程の講演会が開催されました。講師に辻川敦氏(尼崎市立歴史博物館/認証アーキビスト)をお迎えし、尼崎市の事例に即してアーカイブズ・自治体史編さん・地域史に関するお話をうかがいました。私は日本史研究Iの講義の一環として参加しました。辻川先生は、全国歴史史料保存利用機関連絡協議会の会長や火垂るの墓を歩く会の代表も務めておられます。自分が住んでいる地域の歴史を知ることで、現在行われている事業の意味合いも深く感じ取ることができると学びました。そして、地域の歴史を知ることは興味深く大切なことだと感じました。(2回生・前田早紀)

第18回歴かふぇ「金剛寺領天野谷にみる中世社会:金剛寺文書の調査を踏まえて」

2025年1月17日、編集部では、歴文専門科目「日本史史料研究I」を担当する永野弘明先生をお招きし、第18回・歴かふぇを開催しました。永野先生は日本中世の荘園制と在地社会の関わりを研究しています。女人高野で知られた金剛寺領の天野谷に注目し、中世の地方寺院における寺領経営についてお話し頂きました。それは現在調査中である多くの史料を活用して中世の人物や勢力を理解するもので、発見された史料の解読を通じ、新たな事実を見つける面白さを学びました。このことは私たちが研究するにあたって勉強になりましたし、歴史を探究するうえでの刺激となりました。(2回生・藤本茉由/ポスター制作:2回生・前田早紀)