中辻 享 教授 Susumu NAKATSUJI
専門分野:東南アジア地域研究
キーワード:土地利用、焼畑、家畜飼養、共有資源、山地、森林、林業、少数民族、国家政策、ラオス、タイ、航空写真、衛星写真、衛星画像、地図、GIS
学生へのメッセージ
鳥の目というのは地図や航空写真、衛星画像を使って、上から地域の様子を広く知ること、虫の目というのは、現地でのフィールドワークにより、地域の様子を肌で感じとること。この両方に関心がある人は当ゼミにぴったりです。
ゼミの紹介
私は現在、東南アジアにハマってしまい、特に、言葉の面で問題が少ない、ラオスとタイにはよく行っています。しかし、ゼミでは日本でフィールドワークをしています。なぜなら、学部生で東南アジアでフィールドワークをするのはハードルが高いこと、私自身も学生時代は日本で調査をしていて、日本のことにも高い関心があるためです。人文地理学の手法は、東南アジアでも日本でも、基本的なところは変わりません。もちろん、東南アジアの地理や歴史に関心がある人も当ゼミはぴったりです。当ゼミでは以下の3つの内容を重視しています。
1.ゼミでフィールドワークに出かけること。普通の授業で人文地理学的なフィールドワークに出かけるのは難しいので、ゼミでフィールドワークに出かけ、聞き取り調査などを実際に行うことにしています。こうした体験をすると、のちに自身でのフィールドワークもできるようになります。
2.地理的な研究手法を身につけること。フィールドワーク以外にも、文献資料の探し方、統計資料の使い方、地図や航空写真の判読の仕方、GIS(地理的な分析をするためのソフトウェアのこと)を使っての地図の作成と分析、研究発表の仕方などを学びます。
3.各自の研究と発表。自身の関心に基づき、人文地理学的な研究を行い、オリジナリティーのある発表をすること。一方、聞き手は積極的に質問をして、自身の興味関心の幅を広げること。1
主な担当科目
地理学の諸問題、地誌、人文地理特論、地理と情報、地理学・民俗学資料研究、環境と地理