歴らぼ通信19号発刊!

歴らぼ19号を 2023年2月28日付で発刊しました。編集は、 德留亜美(前代表・4回生)・畑匡洋(代表・3回生)・鳴海邦匡(教員)が担当しました。(鳴海邦匡)。

2022年度・卒業論文報告会

2月最終日の28日に歴史文化学科の卒業論文発表会がありました。対面、ズームあわせて30名以上の参加がありました。今回は4人の先輩方の非常にユニークで専門的な論文を見聞きし、学年を問わず質疑応答ができたので大変有意義な時間でした。発表の後、先輩方からそれぞれの「卒業論文の書き方」を伝授していただきました。来年度には卒論を書く側になる私にとって、今回の卒論発表会は様々なヒントや“心持ち”を知れる機会でした。また、改めてこうした縦横の関係が非常に賑やかで交流しやすい歴文の風土に「歴史文化学科に来て良かったな~」と感じました。(3回生・河内琉嘉)

第2回「歴史総合」「地理総合」研究会開催

今年度から高校教育社会科に導入された新科目をどう教えるかを考える第2回目の研究会を、2月25日(土)に対面とZOOM併用形式で開催しました。参加は、学生、中学・高校・大学の教員約20名です。今回は「歴史総合」がテーマです。10年前に本学科を卒業された酒井優希(兵庫県立兵庫高等学校教諭)さんに、「歴史総合初年度の取り組みと課題」と題するご報告を頂いた後、1時間程議論を交わしました。生徒の授業アンケート結果の分析も交えて、この1年間の高校教育現場での成果と課題が具体的な形で明らかになりました。「歴史的思考力」や「主体的に学ぶ」とはどういうことか、成績をどう評価するか、さらに歴史教育の中高連携についても議論され、実り豊かな会となりました。来年度も引き続き、この研究会を続けていきます。(教員・髙田 実)

歴史の旅企画班:奈良巡検の感想

 2023年2月24日(金)、新年度より発足予定の「歴史の旅企画班」活動の予行として奈良市へ行きました。興福寺では東金堂と国宝館を見学し、著名な阿修羅像を初めとする脱活乾漆の八部衆立像や十大弟子立像、旧山田寺の銅造仏頭、康弁作の天燈鬼・竜燈鬼像といった日本屈指の名作を拝観しました。久しぶりの興福寺でしたが、国宝館の密度の凄まじさにはいつも圧倒されます。東金堂のずんぐりとした四天王像とも久しぶりの対面、踏まれている邪鬼が結構ユーモラスな表情をしてて好みなのです。

 五重塔が今年から修理に入るので、猿沢池との光景を目に焼き付けつつ高畑町へ。雨の中、白樺派を代表する小説家である志賀直哉旧居を訪問しました。志賀直哉自ら設計に携わったという空間は彼のこだわりが存分に反映されており、そのひとつひとつに注目しながら散策しました。その雰囲気の良さに「こういう家に住んでみたい」という声も続出。武者小路実篤や小林秀雄、堂本印象や亀井勝一郎など多くの文化人が訪れていたことから高畑サロンとも呼ばれているそうです。奈良には他にも東大寺観音院や日吉館といった学者や文化人が集う文化サロンが多くあったそうですが、今はないものも多く、そのような点でも貴重な場所だと感じました。

 志賀直哉旧居を後にして、新薬師寺へ行きました。高畑は至る所に土塀などが残っていて非常に雰囲気の良い町だと感じます。新薬師寺の本堂には国宝の十二神将像と薬師如来坐像が安置されています。もちろん十二神将像も良いのですが、個人的には薬師如来坐像の方が好みです。大きく見開いた目、ぶっとく頼もしい手、ぶ厚い身体と鋭く刻まれた衣文などから感じる、とてつもないボリュームや内から外へ外へと気力を発散するかのような表現が非常に好みです。この像も今年6月から修理に入るそうなのでしばらくのお別れ。しっかり目に焼き付けることが出来ました。

 その他、奈良ホテルを見学したり、ならまちを歩くなど、非常に充実した巡見となりました。観光客が戻りつつあり、人混みも増えてきましたが、高畑はその中でも比較的静かで落ち着いた雰囲気でした。もっと知られて欲しいと思う反面、人混みが増えるのも嫌なので今のままであって欲しいなとも思ってみたり……(2回生・山田伊吹)

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東谷ゼミ合宿:宮城県仙台市・松島町

2023年2月20日・21日、東谷ゼミの2・3回は、宮城県仙台市・松島町を訪問しました。1日目は仙台城や瑞鳳殿などの史跡を見学し、仙台藩や伊達政宗公に関する歴史を学びました。2日目には松島を訪れ、近世より「日本三景」と称された風光明媚な土地柄や生活を体感するとともに、瑞巌寺や福浦島などの寺社の見学も行い、その歴史に触れました。もちろん、牛タンやずんだ餅、海鮮など絶品グルメもしっかりと堪能しました。機会があればまた行きたいと感じられる、とても充実した合宿となりました!(3回生・大槻耕央)

髙田ゼミ巡見:坊勢島への訪問

2023年2月19日、髙田ゼミの2・3回生は、兵庫県姫路市の坊勢島を訪れました。当日は午前から雨でしたが、地域の食べ物や景色を満喫できました。島は年中漁業が盛んで、多くの漁船が港に停泊していました。その姿はまさに圧巻。そして坊勢の新鮮な海鮮料理を海上レストランで頂きました。本当に美味しかったです。坊勢-姫路間のフェリー乗り場のすぐ隣りに綺麗な橋のかかる恵美酒神社があり、毎年祭りが行わてるようで、綺麗な景観の写真スポットでした。島にはラーメン屋やレストラン、様々な施設がありました。それらの場所は地域のコミュニティの場となっており、坊勢の人達と話す恰好の場所でした。姫路からバス30分、フェリー30分の計1時間程で行けるので、皆さんも是非訪れて下さい!(3回生・延原彩斗)

中町ゼミ巡検:三木モスクなど

2023年2月10日、中町ゼミでは、三木モスクの調査を目的に、三木市の巡見を行いました。三木上の丸駅を出て三木城跡やみき歴史資料館を見学した後、ハラールレストランのアルマイダ•ジャパンで昼食を頂いてから、店に直結しているモスクにて集団礼拝の一部始終を見学しました。その後、イマーム(導師)の方のお話を聞く機会があり、シーア派スンナ派の対立がここでもあるのか、女性がどのように扱われているか、などについて詳しい内容を教えて頂きました。次に三木市役所に移動し、国際交流協会の方にも三木モスクの成り立ちや、周辺のムスリム住民のお話をして頂きました。今回の巡検で、日本で暮らすムスリムの実情を知れたことが、異文化交流を考える上での大きな学びとなったと感じました。(2回生・高尾小雪)

歴らぼ通信17号発刊!

歴らぼ通信16号を、2023年2月8日付けで発刊しました。編集は 、畑匡洋(代表・3回生)・前田彩花(3回生)・高岸敬太(2回生)・網干理子(1回生)・高尾小雪(1回生)・鳴海邦匡が担当しました。(鳴海邦匡)

歴らぼ「近代資料班」発足のお知らせ

この度、2022年をもって「近代資料班」という歴らぼ活動班が発足致しました。本班は19世紀末から20世紀における実物資料(史料)の調査・研究を主な活動としており、機会があれば「近代」に関係する史跡・博物館などへの巡検を行いたいと考えています。なお、取り扱う実物資料(史料)の国・地域は基本的に問いません。2023年度より活動を本格化させる方針ですので、興味のある方は歴らぼにお越しください。(2回生:大槻耕央)