歴文的部活動の紹介04:能楽研究会

私の所属する能楽研究部(文化会)は、能や狂言の練習と実演を行っています。普段はiCommons地下1階の歌舞伎・能楽練習室で卒業した先輩方に教えて頂きながら、それぞれの演目を練習しています。仕舞をメインに練習していますが、最近はお囃子(楽器)や狂言などにも活動の幅を広げ、各々興味があるものにチャレンジし、楽しく自由に活動しています。お囃子は学内での練習だけでなく師匠のもとへお稽古にも行きます。学園祭では甲友会館で実際に能を披露します。昨年の8月には関西の他大学との合同舞台に参加しました。部員も初心者から始めた人がほとんどなので、大学から新しいことを始めてみたい人にもおすすめの部活動だと思います。(2回生・天知由樹恵)

歴旅班、夢二の美人画と中国陶器を鑑賞

 2025年2月16日、歴史の旅企画班は大阪のあべのハルカス美術館と東洋陶磁美術館を訪れました。前者では、“生誕140年 YUMEJI展大正浪漫と新しい世界”展を見学し、竹久夢二が残した多数の美人画から理想の女性像を追い求め続けた生き様が感じられました。作品からは、大正浪漫的様式もさることながら、米騒動や不況による失業者の増大や農民の生活苦など、困窮する人々への共感が見られました。大正時代は短い期間でしたが、社会や文化などの幅広い分野で変化が生じた時代であったと実感しました。後者では、日本・中国・朝鮮で作られた様々な陶磁を見学しました。その美しさはさることながら、絵付けや陶磁器自体に込められた願いや思いが、単なる碗や瓶などから一線を画す芸術作品に昇華させたと思いました。巡検では絵画と陶磁の二つの美術作品を見学し、時代や場所、表現のかたちは異なれど、人間の美術に対する普遍の飽くなき探求心や向上心というべきものを実感しました。(2回生・高橋直希)