このちょっと変わった名前の講義は、学科の学びを社会や地域に活かすにはどうすれば良いかを考えることを目的に作りました。複数の講師がそれぞれの専門的分野(景観保全とまちづくり、文化財と博物館、編集と出版)から話題を提供し議論します。例えば、2021年8月7日には学外講師招聘講義の制度を活用し、地方(三浦市、岩見沢市)で出版活動を先進的に実践する人達にZoomで講義参加してもらい、講師を交えながら学生と意見を交換しました。こうした議論が卒業後の活動に少しでも参考になればと願っています。(鳴海邦匡)

歴らぼ(歴史文化らぼ)は、甲南大学文学部歴史文化学科の学生と教員が共に活動し、歴史文化に関わる事象を実践的に学ぶ場です。
このちょっと変わった名前の講義は、学科の学びを社会や地域に活かすにはどうすれば良いかを考えることを目的に作りました。複数の講師がそれぞれの専門的分野(景観保全とまちづくり、文化財と博物館、編集と出版)から話題を提供し議論します。例えば、2021年8月7日には学外講師招聘講義の制度を活用し、地方(三浦市、岩見沢市)で出版活動を先進的に実践する人達にZoomで講義参加してもらい、講師を交えながら学生と意見を交換しました。こうした議論が卒業後の活動に少しでも参考になればと願っています。(鳴海邦匡)
2020年度、甲南大学では新型コロナウイルスの影響により、特に前期はオンラインでの授業が中心となりました。初めての授業形態であり、最初は、通信環境のトラブルやネット上での質問など、戸惑うことも多かったです。また、いつもなら学科で行っているフィールドワークやグループワークといった、実習的な学びも困難となりました。今年度の授業を通して、今まで当たり前に出来ていた実際に肌で感じる学びの有難さを痛感しました。オンライン化が進んでいく世の中において、歴史や文化を学ぶためには自ら動いて調べることは不可欠です。一刻も早く事態が終息し、みんなが共に活動しながら学べる日が来ることを願っています。(3回生・岩本佳歩)
私は、中町先生が担当するアジア史史料研究Ⅲ・Ⅳの1年間の講義を通してペルシア語を学びました。前期では文字や基礎的な文法をオンライン講義で学び、後期からは再開された対面講義において、辞書を用いて資料を読解するという実践的な講義が行われました。ペルシア語は今まで学んできた言語とは大きく異なり、文字の形や音の響きは非常に興味深く、資料における詩的かつ独特な言い回しはとても面白いものでした。また、ペルシア語で簡単な自己紹介が出来るようになったり、他のアジア史の講義で登場するアラビア語の単語がなんとなく読めるようになったりと、講義外でも学習の成果が見られたのが、とても嬉しかったです 。(2回生・徳留亜美)
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コロナ禍、はじめての対面授業「基礎演習Ⅱ」を受講して
2020年度後期の基礎演習Ⅱにおいて、私達は「歴史を学ぶこと」「自ら赴き調べる事」の大切さを学びました。これまで歴史は年表や出来事、人物を学ぶのがメインでしたが、自らの足で現地に出かけ、そこで得た発見から考察するといった歴史の学習方法を体験できました。また、歴史を学ぶことは現代の社会問題や課題の発見につながることが分かりました。現地に赴いて調べてみると、行ったからこそ分かること、身近なのに知らなかった歴史、現地で出会えた方々など、フィールドワークの大切さを知りました。この講義は歴史の知識だけでなく、何かもっと多くのものを得られた授業だったと思います。(1回生:河内琉嘉・梶原咲良菜)
2020年12月6日、私は、博物館実習Ⅰにおける集中講義の一環として、神戸ランプミュージアムと神戸市立博物館の展示を見学しました。それはコロナのなか、ようやく実現できた見学でした。博物館の展示は、こうした状況下だからこそ伝わる内容もあり、神戸市博では、Twitterを活用して特別展の宣伝を促すパネルもありました。コロナの流行によって来館者が減少した博物館をどう支えるのかを考える事は、学芸員課程を履修する私達にとって重要な課題であると今回の見学で学ぶことが出来ました。(2回生・中村紗彩)
2020年11月29日、九州西洋史学会若手部会に参加しました(コロナ禍によりZoomで開催)。研究報告会には7大学から12人の発表者が集まりました。髙田ゼミからは、私(「フランス革命期の文学における理性と性の解放」)と田口智子(「近代イギリスにおける精神医療の脱施設化」)が発表しました。質疑を通して、自分のテーマと当時の政治や社会との関わりや、その歴史的文脈への位置付けなど、多くの今後の課題を見つけました。初めての参加でしたが、実りのある経験となりました。(3回生・栫 晴哉)
私達中町ゼミでは、2020年11月19日のゼミ終了後、2名のエジプト人女性とzoomを通じて交流しました。今、授業でコロナについて取り上げていることから、他国の状況をリアルタイムで聞けるという貴重な機会を頂くことができ、事前に考えた質問に対し、とても上手な日本語で答えて頂きました。その結果、エジプトも日本も特に違いはなく、コロナと向き合っている状況を知ることができました。このような状況だからこそ実施できた今回の授業に対し、協力して頂いた2名のエジプト人女性の方々に感謝しています。(3回・橋本知子)
私たち東谷ゼミでは、2020年11月15日(日)、姫路城と兵庫県立歴史博物館へ行きました。午前は、先生から昔の大通りの説明を受けながら、姫路城に行きました。姫路城では、百間廊下や千姫の休息所とされる化粧櫓に行った後、六階まである天守閣を登りました。午後は、兵庫県立歴史博物館の通常展や特別展「女たちのひょうご」を見学し、着物や簪、化粧道具などの貴重な展示品がありました。コロナ禍の影響で遠出が難しく、例年よりもゼミとして集まることができない中での課外授業だったので、とても楽しかったです。 (2回生・出渕優衣)
博物館資料論(A)の学外講義が、 2020年8月30日に神戸市立小磯記念美術館、11月8日に神戸市立博物館にて行われました。まず、小磯記念美術館では、初めに小磯良平の生い立ちやその画風について、次に展示室での工夫を学びながら作品を鑑賞しました。その後はバックヤードも含めた施設を見学し、貴重な体験となりました 。また、神戸市立博物館では、使用されていない展示室において講義を受けた後、常設展と特別展「和のガラス」を鑑賞しました。新型コロナウイルスの影響を受けてイレギュラーな対応や日程となりましたが、 学芸員として学ぶべき多くのことを吸収できたと感じました。(2回生・徳留亜美)
2020年10月24日、私たちはフィールドワークで神戸の街を訪れました。私は神戸に住んでいるので「今更神戸でフィールドワークとか面白くないにも程があるでしょ…」と思ったのですが、実際に訪れた華僑博物館や移民ミュージアムは今まで行ったことのない場所で、非常に新鮮な気持ちで楽しむことができました。神戸と海外との関係を深く学ぶことができ、神戸の街の良さを改めて実感するいい機会となりました。昼食後に訪れた「ヴィーナスブリッジ」は、神戸の街が一望でき、絶景でした。今回のフィールドワークでは様々な楽しい体験ができましたが、一番面白かったのは先生がいきなり南京町でタピオカを買い始めたことでした。あまりにも突然すぎたので笑わざるを得ませんでした。2020年の面白かったエピソードの中で第3位に入るくらい面白かったです。(3回生・吉田菫)