イランにおける聖域避難の慣習「バスト」を、ハズラテ・マースーメ廟擁する聖地ゴムに限定することで、時代ごとの姿を明らかにし、また都市の発展と関連づけて考察した。慣習は古く13世紀イルハン朝期にその事例が史料上に見られ、その後もカージャール朝の時代までは確実に引き継がれていた。避難を成立させる聖域の不可侵性はイラン地域を支配した歴代の王朝に認知され、またシーア派聖地として聖廟を含め、ゴム市には多大な後援が行われた。これを背景とする都市の発展とバスト慣習の継続及び流行は相互作用していたと論ずる。

歴らぼ(歴史文化らぼ)は、甲南大学文学部歴史文化学科の学生と教員が共に活動し、歴史文化に関わる事象を実践的に学ぶ場です。
イランにおける聖域避難の慣習「バスト」を、ハズラテ・マースーメ廟擁する聖地ゴムに限定することで、時代ごとの姿を明らかにし、また都市の発展と関連づけて考察した。慣習は古く13世紀イルハン朝期にその事例が史料上に見られ、その後もカージャール朝の時代までは確実に引き継がれていた。避難を成立させる聖域の不可侵性はイラン地域を支配した歴代の王朝に認知され、またシーア派聖地として聖廟を含め、ゴム市には多大な後援が行われた。これを背景とする都市の発展とバスト慣習の継続及び流行は相互作用していたと論ずる。
歴らぼ22号を 2024年3月1日付で発刊しました。編集は、 佐藤葵生(3回生)・高岸敬太(同)・網干理子(2回生)・高尾小雪(同)・脇坂柊吾(1回生)・藤本茉由(同)・鳴海邦匡(教員) です。今年度は3号目の発刊となりました。(教員・鳴海邦匡)
2024年2月29日に、卒論発表会が行われました。今年度は対面での開催が実現し、オンラインも含め20名近くが参加しました。当日は、河内琉嘉さん、山城文乃さん、廣政リヴさん、大西哲平さん、畑匡洋さんの5名が、それぞれの卒業論文の内容を報告しました。とても質の高い発表を聞くことができ、その後に質疑応答や指導教員からのコメントもあり、充実した時間でした。最後に交流会「卒論とは何か、どう取り組んだらよいか」を開き、実際に、卒論執筆に取り組んだ先輩方から、直接アドバイスを頂ける貴重な機会となりました。実際に参加してすごく刺激を受けました。私自身も、勉強を積み重ね、先輩方のように質の高い論文を執筆できるよう頑張りたいと強く思いました。(2回生・網干理子)
2024年2月25日(日)、6‐34教室において、第4回「歴史総合・地理総合」研究会が開催されました。今回は近隣の高校の先生方にも案内をお送りし、計20名ほどの方々にお集まりいただきました。今回は、北村厚先生(神戸学院大学人文学部)のご著書『大学の先生と学ぶ はじめての歴史総合』(KADOKAWA,2023年)を素材として、井上翔太先生(クラーク記念国際高校芦屋校)と教職をめざす2人の学生(木嶋悟詞・河内琉嘉)のコメント、北村先生の応答、参加者相互の討論を通じて、歴史総合の学び方・教え方について考えました。この本には、「問い」を軸とする歴史総合の学び方がわかりやすく書かれており、より具体的な形でこの科目のねらいと今後の課題を理解することができました。また、学外からの参加者が増えたことも大きな成果でした。今後、地歴教育における中高連携の課題も積極的にとりあげて、研究会のさらなる充実をはかってまいります。(教員・高田 実)
私たちムスリム・フレンドリー班は、甲南大学地域連携センターによる2023年度「地域と繋がる活動助成金」の最終報告会に参加しました。一年を通して行ったハラールレストランマップ制作活動の総まとめとなるような発表を行うことができ、また発表に対する審査員の方々のフィードバックや他グループの発表を受けて、至らなかった部分、改善点を見つけることもでき、私たちにとっても非常に有意義な時間となりました。ムスリム・フレンドリー甲南の活動も一段落しましたが、この会を通じて、細々としたものになっても続けていくということが大事なのではないか、という気づきを得ることができたのは良かったと思います。(2回生・高尾小雪)
私たち新見ゼミは、2024年1月13日に奈良公園周辺でゼミ巡検を行いました。新見ゼミはアジア史を研究対象とする人が多いですが、この巡検では奈良公園・興福寺・奈良国立博物館・春日大社・東大寺など、日本の歴史を眺めることができる建物を多く見学し、普段とは違った分野に触れることができました。特に、奈良国立博物館で見た絵画の中に鹿がたくさん描かれていて、古くから鹿が人々にとって身近で大切な存在であったことを、身に染みて感じることができました。また、観光に訪れている人はほとんどが外国の方で、世界的に見てもこんなに近い距離で鹿と触れ合える場は貴重なのだなと感じました。 今回の巡検は、現在まで残っている日本の歴史的な文化財や建物を直接見学することができ、日本史についての学びを深める機会になりました。(2回生・堀内空弥)
2023年12月10日、基礎演習IIの授業の一環として、生野銀山でのフィールドワークを実施しました。当日は1年生52名が参加し、ガイドの方の案内を聞きながら、博物館の展示を鑑賞したり、坑道の中に入って遺構や遺物を実見したりしました。坑道内は年間を通して気温が13℃程度で、「狸掘り」という手作業の掘り方では、人がやっと通れる程度の穴を一日15センチずつ、這いながら堀り進めたとか。想像以上の寒さと狭さに、驚いた学生が多かったです。学生から寄せられたコメントをいくつか紹介します。
コロナ禍も収まり、ゼミ巡検などで色々なところに行けるようになりました。今後も、このような機会を定期的に作っていきたいです。(教員:新見まどか)
2023年12月16日、私たちは博物館学芸員養成課程の博物館実習ⅠAの授業の一環として、神戸市の竹中大工道具館を見学しました。竹中大工道具館は、大工道具を展示する日本唯一の博物館であり、まずその圧倒的な大工道具の数に驚きました。棟梁の知恵の数々に感心し、日本の道具の面白さを楽しく学ぶことが出来ました。建物自体も木造建築風となっており、伝統や現代の建築技術を肌で感じられる素晴らしい空間でした。午後からは地図を片手に、有志のメンバーで北野異人館界隈の重伝建地区を巡りました。普段あまり行かないようなところまで足を運ぶと、数多の洋風の伝統的建造物が並んでいました。保存地区の建造物が実際に活用されている様子を確認でき、そのまちづくりに感心しました。実際に足を運び、自分の目で見ると驚きと発見の連続で、とても有意義な時間を過ごすことが出来たと思います。(2回生・伊場田扶弥)
2023年12月16日、鳴海ゼミ生の私は、来春入学予定の年内入試合格者向けイベントである「入学前ガイダンス」に参加しました。ガイダンス後半では、佐藤・中町・鳴海ゼミ生の3人が歴史文化学科の魅力を三者三様の視点でプレゼンしました。留学生として体験、学科の学びや「歴らぼ」の活動、教職資格の紹介など、大学生活の魅力が伝わるプレゼンであったと思います。プレゼン後は、新入生を3グループに分けて交流会を催しました。緊張したり、積極的に質問したりと様々な様子でしたが、みんな充実した表情であったのが印象的で、これから始まる学びのスタートラインに関われたことが嬉しく思いました。新入生のみなさん、良い大学生活となるよう願っています。(3回生・勝田 颯斗)
2023年12月5日、第16回歴かふぇでは、「歴史と思想」の授業を担当される今松泰先生より、スーフィズムや聖者信仰についての簡単な説明から、バルカン調査旅行のお話を、聖者信仰の対象となった墓廟などの写真を交えつつお話し頂きました。イスラームは絶対的な一神教で硬いイメージが持たれることの多い印象でしたが、今回はそんなイメージを覆すようなお話が多く、むしろ私たち日本人の信仰に似たものがたくさん出てきました。イスラームを象徴する文化とも言えるこの信仰に興味を持って、生徒からたくさん質問が投げかけられたのが印象的でした。(2回生・高尾小雪)