2026年1月14日、歴らぼ編集部主催で第20回・歴かふぇを開催しました。今回は講師として小林敬先生(花園大学講師、本学の「応用倫理学」など担当)をお招きし、「フランス第三共和政における哲学教育とライシテの問題」というテーマでお話し頂きました。市民革命以後のフランスにおいて、脱カトリックの流れの中で生まれた「ライシテ」という概念は、現行のフランス共和国憲法第一条にあるように近代フランスの国家的使命であると言えるでしょう。今回は小林先生から「ライシテ」をバカロレア(フランスにおける高校卒業試験)や哲学教育史の視点から再分析することで、フランス市民の義務としての自律思考と三色旗が表象する「平等」な国民国家という理念との関係について考える機会を頂きました。これまで、私は「ライシテ」をいわゆる政治概念的な「政教分離」としてのみ認識していました。しかし、今回のお話を通して、その実体は概念的かつ絶対的なフランスという国家の国体の本質を担う存在であると認識を改める必要性を強く実感させられました。(1回生・國久健人)

