2019年11月17日(日)、佐藤泰弘ゼミは、京都府の醍醐寺と法界寺を訪れた。午前は、醍醐寺の三宝院、伽藍、霊宝館を順に散策した。三宝院では、豊臣秀吉が設計したと言われる、華やかで静かな庭園を眺め、日頃の疲れを癒した。伽藍では、951年に完成されたといわれる五重塔を前に、1000年以上も建っているのかと先人の技術力に圧巻され、色あせた屋根や柱からその長い歴史がうかがえた。午後は法界寺を訪れた。法界寺では、特に電気の光がない阿弥陀堂が印象深く、日差しによって阿弥陀如来坐像が照らされ、仏像ならではの荘厳さが際立ち、畏敬の念が自然と湧いた。今回の巡検で、中世日本の良さに改めて感銘を受け、今後の中世日本史の研究においてその魅力を引き出そうと考えた。(3回生・藤原敬弘)