シカゴ滞在記:中町信孝

どちらかというと、アメリカはあまり好きな国ではなかった。そんな私が半年間シカゴに滞在することにしたのは、そこがアラブ史研究に関する最先端の研究拠点だったからだ。いわば仕事上の必要から、しぶしぶアメリカ暮らしに臨んだと言える。

しかし、いざ住んでみるとどうだろう。食べ物は思いのほか口に合った。街中に溢れるジャズやブルースも趣味に合った。研究上の利点は言うまでもない。シカゴっ子たちの、都会人には似つかわしくないおおらかさ、フランクさには何度も救われたし、様々な人種が入り混じって暮らす様は、自分もこの町の一員になれたような気持ちにさせてくれた。

今ではシカゴですっかり膨らんだビール腹をさすりつつ、何事も食わず嫌いはよくないと独りごちている。(中町信孝)

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授業紹介:西洋史ⅠA(担当:髙田実先生)

この講義では近代ヨーロッパ史について学んでいます。近代ヨーロッパ前後の時代といえば、大航海時代、宗教革命、王政、革命、戦争などのイメージがあり、それらを高校時代に学んできたのではないかと思います。この講義はこのような事実を学ぶのではなく、実際にはどのようなことがあり、どのような背景があったのかを自分たちで考えていきます。自分たちが感じる素朴な疑問が、私たちの歴史観を育てていきます。ただ暗記する歴史から考える歴史を体験して実感してみてください。(2回生・椿野佑太)

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授業紹介:自然地理学(担当:手代木功基先生)

この授業では自然地理について学びます。高校の時の暗記するような勉強ではなく、地震や火山などの自然災害や産地河川などの仕組み、又世界の自然環境などを深く考えるものです。神戸の自然を学ぶ授業では、六甲山の成り立ちや植生などを実際に出かけて調べました。机の上で勉強するだけではわからないようなことを、実際に手で触れて感じることでより一層理解できました。実際の授業で得た知識や体験を自分の生活に活かせる講義だと思います。(2回生・松浦寛)

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歴らぼ通信05号発刊!

歴らぼ通信05号を、2015年10月25日付けで発刊しました。編集は、西村伊代(歴らぼ編集部・2回生)、松浦寛(歴らぼ編集部2回生)、鳴海邦匡が担当しました。本HPからもダウンロードできますので、みなさま是非ご覧下さい。(鳴海邦匡)

大阪巡検:横断演習Ⅰ(担当:木股、中畠、佐藤(泰)、鳴海) 

この講義は文学部内で学科を超えて実施する授業です。今回(2015年10月4日)は行きたい場所をみんなで相談し、かつての大坂三郷北端である大阪・梅田駅界隈を巡検しました。日本一長い商店街である天神橋筋商店街を探索したほか、くらしの今昔博物館、大阪天満宮、適塾、大阪市中央公会堂などを巡りました。各自がそれぞれ担当した場所の簡単な解説を行い、理解を深めました。歩いていると、現代の建物がひしめく街の中に歴史を感じさせる古い建物がいくつもあり、現在と過去を横断するように感じました。先生方の案内もあり、とても濃く、充実した巡検となりました。(写真は適塾を出発する様子)(1回生・松本奈々)

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国内研究レター@松江

9月から島根大学法文学部(島根県松江市)で国内研究を行っており、研究フィールドの一つである松江藩の研究に取り組んでいます。

松江藩を研究対象としたのは2009年からです。松江市史編集委員として『松江市史』の編集・出版を進めてきました。江戸時代で6冊の本を作る予定で、現在3冊が刊行済です。また松江市は松江城天守閣が国宝になったことで盛りあがっています。松江の歴史と文化に携わる身としてこの状況を楽しんでいます。

もう一つ、考えたいことがあります。島根県は古代から国際色豊かな地域でした。特に、世界遺産になった石見銀山は、16世紀ヨーロッパの銀需要を支える鉱山でした。銀貿易を目指したヨーロッパ勢力が日本にやってきたことにより、江戸時代の外交・貿易の体制が出来上がっていくことになります。かつて滞在したオランダから江戸時代の日本を眺めたことを思い出しつつ、世界の中の「徳川日本」に身を置いてみたいと思っています。(東谷智)

図:16世紀のヨーロッパの地図に描かれた石見銀山(Hivami)  出典:『資料で見る石見銀山の歴史』(石見銀山資料館)

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博物館実習体験記

私は、2015年8月18日から5日間、岡山県立美術館で実習を行いました。実習期間中、特別展の『円空木喰展』が開催されており、展示方法だけでなく、貸出された作品の取り扱いについて詳しいお話を聞くことが出来ました。その間、何度か収蔵庫へ入らせて頂くことも出来ました。洋画、掛け軸、工芸品の取扱いや調書をとる作業がとても難しく、印象的でした。長いと思っていた5日間も、過ぎてみればあっという間で、貴重な体験となりました。(4回生 藤本悠華)

作品撮影時

教育実習体験記

私は母校の東播磨高校で2週間教育実習をさせて頂きました。数年ぶりに訪れた母校はとても懐かしく非常に新鮮でした。最初は緊張しましたが、生徒達ともすぐに打ち解けることができ、落ち着いて実習を行うことができました。授業は2年生の3クラスを担当し、各クラス進度が違ったり、質問内容も異なるなど大変なことが多かったですが、担当の先生と相談し、どうすれば生徒達にわかりやすい授業ができるかなど自ら考え行動する貴重な機会となりました。実習はたった2週間という短い期間でしたが毎日が学ぶことばかりで、「教師」という存在を尊敬するとともに改めて魅力を感じました。4回生・乙間優菜)

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