2023年1月17日(火)17時00分~19時30分、今年度から高校社会科に導入された新科目、「歴史総合」・「地理総合」の現状と課題を考える研究会が開催されました。第1回目は、本学大学院応用社会専攻歴史文化コースで教員専修免許を取得し、現在大商学園高等学校で教えておられる吉田有宇哉先生に、「地理総合導入に向けて―私の実践と課題―」と題するご報告をいただき、その後1時間程度議論を行いました。対面とリモートでの参加を併用しましたが、高校教員、学生、大学教員の約30名の参加を得て、活発な議論がなされました。歴史文化学科としては、今後もこの研究会を継続し、高校現場との交流の中で新しい歴史・地理教育の構築に貢献したいと考えております。2023年2月25日には「歴史総合」を考える第2回目の研究会を開催する予定です。ご関心のある方は、教職教育センター(kyooshoku@adm.konan-u.ac.jp)までご連絡ください。ご案内を差し上げます(教員・高田実)
学科の紹介
お伊勢参りへ行こう in 鴻池新田会所
甲南大学は東大阪市からの委託を受け、市域の古文書の調査・研究を行い、その成果を市民に還元する事業を行っています。その一環として「小学校高学年の生徒に江戸時代のお伊勢参りを体験してもらう」というワークショップを鴻池新田会所で2022年11月20日に実施しました。旅に出るために必要な資金を稼ぐことから体験は始まり、菅笠などの旅装束を購入すると共に、江戸時代の旅に必須だった「往来手形」を村の庄屋さんに発行してもらい、旅に出発しました。旅先では、名所見学、茶屋での休憩、お土産の購入などの楽しみを経験をしました。参加者は、稼いだ資金の範囲で工夫して使っており、その様子に感心しました。当日は、江戸時代のガイドブックや伊勢暦などの史料の展示もあり、保護者と共に解説を聞く様子も見られました。この体験をきっかけに歴史的なことに幅広く興味を持ってくれたら嬉しいです。(修士1回生・松田早紀子)
甲南大学図書館貴重書室の整理について
私は、2021年9月14日に図書館の貴重書室の整理を手伝いました。図書館が博物館学芸員課程の履修生を募集し、貴重な機会と感じて参加しました。2階の九鬼周造文庫室と4階書庫を往復し本を移動しました。文庫室は博物館のように温湿度や害虫管理が施された部屋でした。博物館実習と同様、本に触る前は手を洗い、手の脂や汚れをつけないよう司書の方から指示されました。文庫室と書庫には厚い本が多いため、運ぶのが大変でした。また、古い本を開く際には、表紙と内部のページが外れないように慎重に行うことも、実習と共通していました。最も印象に残ったのは、シェイクスピアのセカンド・フォリオ(1632年)を見たことです。非常に貴重なもので、取り扱いにとても神経を使いました。今回、司書の仕事は学芸員と共通している点も多いと気づくことができ、有意義な時間となりました。(4回生・船岡有梨沙)
文学部独立60周年記念シンポジウム
2017年12月9日と10日に行われたシンポジウム、テーマは「文化財の修復・
歴史文化研究センターの設置と歴らぼ古文書班
甲南大学は、2017年5月1日に東大阪市と受託契約を結び、東大阪市域の古文書について整理・調査を行い、その結果を市民への普及を行うこととなりました。このプロジェクトを進めるため、5月1日付で「歴史文化研究センター」を東谷研究室内に設置しました。学外の研究者の参加も得て、調査成果を報告書としてまとめることを予定しています。市民への普及活動の一つとして、古文書の内容を解説したパネルを作成いたしました。作成の中心となるのは、文学部歴史文化学科の学生活動である「歴らぼ」古文書班の学生たちです。前期には、古文書を一文字一文字読み解き、内容を理解する作業を進めました。夏休みには、関係各所のフィールドワークを行うとともに、パネル原稿の作成に取りかかりました。パネルは、東大阪市市制施行50周年の企画として行われた「プレパネル展」でお披露目しました(2017年9月20日(水)~27日(水)、於東大阪市総合庁舎)。学生の成果を多くの人に見てもらいました。(東谷 智)
夏期オープンキャンパス用ポスター
歴らぼ編集部では、夏期オープンキャンパの時に歴史文化学科を紹介するポスターを作成しました。内容はこれまでの歴らぼ通信から抜粋した記事を短くして掲載したものです。作業は西村、松浦、鳴海が担当しました。
教員の似顔絵
2014年度卒業の岡野浩平さん(私立如水館中学校・高等学校:講師)が描いてくれた教員の似顔絵を紹介します。卒業式の朝に学校に来ると、額に入った似顔絵が廊下に掛けてありびっくりしました。ありがとう。