2018年9月16日(日)、歴史文化学科1回生向けの科目である基礎演習Ⅱの課外授業として大塚国際美術館を訪れ、私はサポーターとして参加しました。1回生達は美術館に展示される絵画を興味深そうに眺め、時に写真を撮影し、歴史と美術に関する学びを深めました。また、絵画になりきるコスプレが催されており、1回生の何人かは張り切って自らを絵画に変身させ、ユニークな姿を撮影しました。後半にはサポーター主催のイベントを行いました。これらの機会を通じ1回生の団結力がより深まればと思います。(2回生・藤原敬弘)
歴らぼ遺跡巡り班@大阪(適塾と四天王寺)
2018年9月11日、遺跡巡り班は大阪の適塾と四天王寺の巡検を行いました。当初は伏見稲荷の巡検予定でしたが、台風の影響により急遽、適塾と四天王寺に変更しました。それでも、順調に巡検を行うことができました。適塾では、開塾以来からあまり変わらぬ建物に触れながら拝観しました。特に印象に残ったものは、かつて塾生の喧嘩によって傷ついた柱で、当時の様子が鮮明に想像できました。四天王寺では、独特で多様な建造物や像などを拝観しました。中でも、講堂に祀られている十一面観世音菩薩と丈六阿彌陀如来を一目見た時は、あまりの神々しさに感嘆し、ありがたみを感じました。今回の巡検を通じて、適塾と四天王寺に関する歴史を深く学べました。(2回生・藤原敬弘)
歴らぼ遺跡巡り班@京都
2018年8月20日、私は遺跡巡り班の京都巡検に参加しました。千本鳥居で有名な伏見稲荷大社を中心に、豊臣秀吉とその妻ねねで有名な高台寺、圓徳院を訪れました。伏見稲荷大社は、朱塗りの鳥居が隙間なく並ぶ姿がとても幻想的でした。境内全体で鳥居が約1万基あることに驚きました。昼食に稲荷寿司、キツネうどんを食べ、高台寺、圓徳院に行き、百鬼夜行展を鑑賞しました。お寺のあちこちに飾られたお化けの描かれた提灯や、百鬼夜行絵巻などを楽しみました。妖怪の他にも高台寺には桃山時代の美術品、圓徳院にはねねの思い出が詰まったお庭が楽しめます。京都はいい所なのでまた行きたいです。皆さんも是非訪れてみてください。(1回 生・勝本里奈)
歴らぼ通信10号発刊!
歴らぼ通信10号を、2018年8月1日付けで発刊しました。編集は、武田卓司(歴らぼ編集部代表・3回生)、福田圭佑(3回生)、森安秀夏(3回生)、山本彩菜(3回生)、鳴海邦匡が担当しました。本HPからもダウンロードできますので、みなさま是非ご覧下さい。(鳴海邦匡)
2017年度卒業論文・井上翔太(髙田ゼミ):手紙を書く貧者-産業革命期における貧民の生存戦略-
私の卒業論文は、イギリス産業革命期の「貧者の手紙」についてです。扱った手紙は、公的救済に当て貧者が申請を行う為の手紙であり、被救済権の行使として主体的に救済を求める貧者の声を聞くことができる。「貧者の手紙」の中でも、13年間で31通申請の手紙を出したSoundy家族や、10年間で52通申請の手紙を出したWilliam家族に注目し、家族の貧困問題を考察した。子供に対する救済が救済理由として頻出し、これが戦略として有効であったことがよくわかる。貧者の手紙は、内容が抽象的から枚数を経るごとに具体的になっていき、同情を引くようなレトリックが見られる。また、1834年の救貧法改正以降の手紙は、数も少なくなっていき、ほとんどが救済を拒否される形に終わってることから、公的救済に向けた「貧者の手紙」は18世紀から1834年までの期間限定的な生存戦略の断片であると考えられる。今後は様々な面から、貧者はなぜ手紙を書いたのかを考察していきたい。
図 這いずり人 (出典:『写真と文によるヴィクトリア朝ロンドンの街頭生活』(2015、185頁))