2021年10月23日、私達は表具工房の清華堂を訪問し、屏風の枠付けなどの作業を見学しました。 それは、白鶴美術館との連携による「教育プログラム」で行われるワークショップの準備としてでした。枠付けは屏風の縁に黒い木枠を付けていく工程です。枠は屏風の形や他の辺の枠と、ぴったり合わなければなりません。1ミリの隙間も許さないような微調整に表具師が用いたのは包丁でした。それは表具専用でなく、ただの包丁とのことです。その包丁で木枠を薄く削り、他の枠と合うようにしていきます。職人技という言葉を思い浮かびました。見学後、どの表具師も作るという竹べらを実際に作る体験をし、丁寧に指導してもらいました。他では得難い、実りある時間を過ごすことができたことに感謝するばかりです。(2回生・柳天乃)