私は、2021年9月14日に図書館の貴重書室の整理を手伝いました。図書館が博物館学芸員課程の履修生を募集し、貴重な機会と感じて参加しました。2階の九鬼周造文庫室と4階書庫を往復し本を移動しました。文庫室は博物館のように温湿度や害虫管理が施された部屋でした。博物館実習と同様、本に触る前は手を洗い、手の脂や汚れをつけないよう司書の方から指示されました。文庫室と書庫には厚い本が多いため、運ぶのが大変でした。また、古い本を開く際には、表紙と内部のページが外れないように慎重に行うことも、実習と共通していました。最も印象に残ったのは、シェイクスピアのセカンド・フォリオ(1632年)を見たことです。非常に貴重なもので、取り扱いにとても神経を使いました。今回、司書の仕事は学芸員と共通している点も多いと気づくことができ、有意義な時間となりました。(4回生・船岡有梨沙)