2026年3月14日 歴らぼ地図班企画 開催予定 伊能図研究の最前線と地域との繋がり:針孔調査と神戸・阪神 

歴らぼ地図班(ほか有志4名)は、「2025年度父母の会・学生GP」に応募し、「江戸時代の地図を歩く~伊能図から見る歴史と地域のつながり~」という企画が採択されました。現在、それに関する展示や企画の準備中です。その企画のひとつである講演会を2026年3月14日に開催します。2名の講師をお招きし、テーマは「伊能図研究の最前線と地域との繋がり:針孔調査と神戸・阪神」となります。講演の内容は伊能図の概要と針孔に着目した新しい伊能図研究の報告についてです。当日は他にも測量体験のワークショップや関連展示も開催します。また10号館1階の北館にある「知のギャラリー」では徳島大学所蔵「大日本沿海図稿 五畿東海 壹」(重文指定)の複製を床一面に展示しています(展示は間もなく完成の予定)。約300%に拡大した伊能図は迫力満点です。ぜひその伊能図を歩き、現在と比較したり、地元を探したりと楽しんで下さい。(歴らぼ地図班代表・3回生・藤本茉由)

第20回歴かふぇ:「フランス第三共和政における哲学教育とライシテの問題」

2026年1月14日、歴らぼ編集部主催で第20回・歴かふぇを開催しました。今回は講師として小林敬先生(花園大学講師、本学の「応用倫理学」など担当)をお招きし、「フランス第三共和政における哲学教育とライシテの問題」というテーマでお話し頂きました。市民革命以後のフランスにおいて、脱カトリックの流れの中で生まれた「ライシテ」という概念は、現行のフランス共和国憲法第一条にあるように近代フランスの国家的使命であると言えるでしょう。今回は小林先生から「ライシテ」をバカロレア(フランスにおける高校卒業試験)や哲学教育史の視点から再分析することで、フランス市民の義務としての自律思考と三色旗が表象する「平等」な国民国家という理念との関係について考える機会を頂きました。これまで、私は「ライシテ」をいわゆる政治概念的な「政教分離」としてのみ認識していました。しかし、今回のお話を通して、その実体は概念的かつ絶対的なフランスという国家の国体の本質を担う存在であると認識を改める必要性を強く実感させられました。(1回生・國久健人)

歴らぼ通信25号発刊!

歴らぼ25号を 2025年11月15日付で発刊しました。編集は、 脇坂柊吾(代表・3回生)・藤本茉由(同)・村岡尚登(2回生)・吉松 萌(同)・塩谷 陸(同)・佐々木彬人(同)・鳴海邦匡(教員)です。これが今年度最初の発刊となります。(教員・鳴海邦匡)

歴史の旅企画班:神戸市立博物館「大ゴッホ展」

2025年10月19日(日)、歴史の旅企画班は神戸市立博物館で開催中の「大ゴッホ展」を巡見しました。本展では、フィンセント・ファン・ゴッホの画家としての初期から中期の作品と、ゴッホに影響を与えた画家たちの作品が多数展示されており、油絵ならではの力強い筆致や独特の色彩表現を、間近で鑑賞することができました。巡見に先立ち、事前勉強会を実施し、代表的な作品の見どころを学びました。その中でも紹介された「夜のカフェテラス」は、今回の展示の目玉でもあり、黒を使わずに描かれた夜の色彩や巧みな色の配置が印象的でした。作品を実際に目にすることで、写真などでは味わえないゴッホの絵画表現を体感する貴重な機会となりました。(2回生・竹林稀世)

第19回歴かふぇ:「滋賀県史(近現代編)編纂事業開始と課題点:水利・土木分野を担当して」

2025年6月25日、歴らぼ編集部では第19回歴かふぇを開催しました。今回は講師として古関大樹先生(担当:地理と情報Ⅰ・人文地理ⅠB)をお招きし、「滋賀県史(近現代編)編纂事業開始と課題点:水利・土木分野を担当して」というテーマでお話し頂きました。近現代において、滋賀県で水利・土木事業がどのように行われてきたか、文献史料や地図を用いて分かりやすく解説して頂きました。また、編纂事業の流れやそれに伴う様々な出来事など、貴重なお話も伺えました。調査研究の報告のうえで、如何にして自分の結論に説得力を持たせるか、引用する史料の選択や一本芯を持った物語性が重要だと、今回の話を聞いて感じました。それは今後の研究において非常に参考となる話題でした。(3回生・脇坂柊吾)

近代資料班:平安神宮・琵琶湖疎水記念館・無鄰菴など

歴らぼ・近代資料班は、2025年6月8日、京都の平安神宮、琵琶湖疎水記念館、無鄰菴に行きました。1895年に平安京遷都1100年を記念して創建された平安神宮では、厳かな広々とした境内や大鳥居の迫力に圧倒されました。琵琶湖疎水記念館では、明治時代に京都の発展を支えた水路について、模型や映像資料などで学びました。山形有朋の別邸として知られる無鄰菴は、開放的な池泉回遊式庭園が印象的でした。その洋館では「無鄰菴会議」という日露戦争開戦前の外交方針を話しあった会議の部屋を見学しました。実際に現場を見て、この場の持つ日本近代史における重みが実感され、有意義な時間となりました。(1回生・中田朝陽)

歴たび班:奈良博『超 国宝』展と志賀直哉旧居・新薬師寺

2025年5月18日、歴旅班は、奈良国立博物館で開催中の『超 国宝』展と、奈良市の志賀直哉旧居と新薬師寺に行きました。『超 国宝』展では、中高の歴史の教科書に載るような有名な国宝などを多数展示し、本では見れない角度から観察できて、多くの気づきや発見がありました。志賀直哉旧居では、近代建築の美しさに加え、旧居周辺の自然の安らぎや静けさを肌で感じ、班一同癒されました。新薬師寺では、薬師如来と十二神将が安置され、十二神将が個々に違う道具や違う格好で薬師如来を囲むよう守り、圧巻の迫力でした。今回は、新1年生の参加もあり計14名で行きました。初めは少し緊張した1年生も、次第に打ち解け、最後は飛鳥鍋をみんなで食べて帰りました。少し暑い日でしたが、楽しく、多くのことが学べた歴史の旅となりました。(3回生・梅本泰生)

近代資料班:神戸歴史めぐり

私たち近代史料班は、2025年5月11日、神戸各地を巡りました。海外移住と文化の交流センターでは、施設の人のガイドによる詳細な解説により、日本における移民、特に国策移民の歴史を旧移民者支援施設だった建物とともに学びました。次の神戸市立博物館では、神戸の歴史を縄文時代から現代にかけて学びました。開国後の外国人居留地から昭和初期頃の街並みへの移り変わりを模型やタッチパネルによる説明で分かりやすく学べました! 神戸海洋博物館・カワサキワールドでは、船舶とモノ作りの歴史を学び、帆船から現代の大型タンカーなどの模型を大量に拝みました。特に入口近くにある巨大な帆船ロドニー号の模型に圧倒されました。その他、神戸港移民船乗船記念碑、旧海軍操練所跡や神戸港震災メモリアルパークなど、神戸に関する史跡を一日かけて周りました! (1回生・濵田真大)

歴旅班、夢二の美人画と中国陶器を鑑賞

 2025年2月16日、歴史の旅企画班は大阪のあべのハルカス美術館と東洋陶磁美術館を訪れました。前者では、“生誕140年 YUMEJI展大正浪漫と新しい世界”展を見学し、竹久夢二が残した多数の美人画から理想の女性像を追い求め続けた生き様が感じられました。作品からは、大正浪漫的様式もさることながら、米騒動や不況による失業者の増大や農民の生活苦など、困窮する人々への共感が見られました。大正時代は短い期間でしたが、社会や文化などの幅広い分野で変化が生じた時代であったと実感しました。後者では、日本・中国・朝鮮で作られた様々な陶磁を見学しました。その美しさはさることながら、絵付けや陶磁器自体に込められた願いや思いが、単なる碗や瓶などから一線を画す芸術作品に昇華させたと思いました。巡検では絵画と陶磁の二つの美術作品を見学し、時代や場所、表現のかたちは異なれど、人間の美術に対する普遍の飽くなき探求心や向上心というべきものを実感しました。(2回生・高橋直希)

第18回歴かふぇ「金剛寺領天野谷にみる中世社会:金剛寺文書の調査を踏まえて」

2025年1月17日、編集部では、歴文専門科目「日本史史料研究I」を担当する永野弘明先生をお招きし、第18回・歴かふぇを開催しました。永野先生は日本中世の荘園制と在地社会の関わりを研究しています。女人高野で知られた金剛寺領の天野谷に注目し、中世の地方寺院における寺領経営についてお話し頂きました。それは現在調査中である多くの史料を活用して中世の人物や勢力を理解するもので、発見された史料の解読を通じ、新たな事実を見つける面白さを学びました。このことは私たちが研究するにあたって勉強になりましたし、歴史を探究するうえでの刺激となりました。(2回生・藤本茉由/ポスター制作:2回生・前田早紀)