博物館実習Ⅰ(A)の見学会

2021年12月11日、博物館実習Ⅰ(A)の授業の一環として、神戸らんぷミュージアムと神戸海洋博物館・川崎ワールドに行きました。前者では火起こしの歴史から遡り、ランプのみならず行灯などの道具を通じて、明かりの重要性が示されていました。ここは関西電力が運営を担っているそうですが、来年2月末で閉館と聞き残念に思いました。 後者は神戸を彩る港や船舶と川崎重工グループの足跡を展示しており、実物やミニチュア模型を用いた解説が多くあります。いずれの展示も見応えがあり、公営博物館とは異なる視点での展示を学ぶことができました。(2回生・柴山和弥)

鳴海邦匡著『ものと人間の文化史 187 地図』(2021年刊)の紹介

この本は「ものと人間の文化史」シリーズ(法政大学出版局)の一冊として書きました。このシリーズは前から好きだったので、そこに並べてよかったです。ちなみに、シリーズ98冊目の『丸木船』(2001年刊)は出口先生によるものです。ここで扱う地図は、具体的な場所に関わる事業を実行するために作成されたもので、主に近世までの事例を対象としています。いわばそうした「働く地図」に注目したのは、それが人や社会が土地や空間といかに関わってきたのかを示す資料と考えたからです。ぜひ、みなさんも手に取って読んでみて下さい。(教員・鳴海邦匡)

鳴海ゼミ巡検@大阪

私たち鳴海ゼミは、2021年12月6日、大阪くらしの今昔館、天神橋筋商店街、大阪天満宮、造幣博物館、中央公会堂、中之島図書館などを巡った。そのうち特に印象に残った今昔館を紹介する。その常設展では昔の大阪の暮らしや建物などが展示されており、大阪万国博覧会などの建物がパリの街並みを参考に作られた点が興味深かった。また、特別展「大工頭中井家伝来 茶室起こし絵図展」では、多くの茶室の起こし絵図が展示されていた。依頼主や大工により様々な茶室があることを知り、それぞれが茶室の何を尊重したかを考えると、とても興味深く感じた。そして「茶を飲む」という行動の意図をここまで突き詰めていくのはとてもロマンがあると感じた。(3回・石川省吾)

「古絵図に何がかかれている?:絵図にみる池田市域」展の見学

私たち地図班は、2021年12月1日、池田市立歴史民俗資料館での特別展「古絵図に何がかかれている?:絵図にみる池田市域」を見学しました。その内容は、池田市を中心とする北摂地域の絵図を展示するものです。大型の元禄期の池田村絵図などが、床の台上に広げて展示されており、とても新鮮に感じました。その絵図には建物の配置等の情報が細く記され、当時の池田の繁栄した様子がよく分かります。 顧問の鳴海先生が関連講演の打ち合わせで訪問した際も同行したので、準備作業も見学できました。 私が住む北摂地域について、今と昔を比較するという貴重な経験となりました。(2回生・西村太希)

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卒論中間発表会開催@東谷・高田合同ゼミ

2021年11月29日、近世・近代日本史の東谷ゼミと近代西洋史の髙田ゼミで卒論中間発表会を行いました。2、3回生を含め計25名が出席し、各ゼミから2名が現時点での卒論研究を発表しました。発表後は質問が飛び交い、発表者、参加者ともに、新たな気づきや知見を得ることができ、自分の研究を客観視し、見つめ直す良い機会となりました。また、日本史と西洋史で研究分野は異なりますが、資料を用いて歴史を再考するという両ゼミの共通点を見つけ出すこともできました。最後の交流会では、4回生だけでなく、参加者全員一緒になって、これからも研究を頑張ろうと互いに労い合い、励まし合いました。(4回生・大下隼平)

第20回九州西洋史学会若手部会に参加

2021年11月28日、髙田ゼミの私達は、第20回九州西洋史学会若手部会に参加しました。昨年と同様に、今年もコロナ禍のためzoomで開催されました。今年は4大学から9人の報告者が集まり、高田ゼミからは木嶋悟詞、川中奈々子、三谷晃弘、大下隼平の4人が発表しました(発表順)。公の場で自分の読んだ本を発表することは初めての経験で、準備する過程で、論証の難しさ、また研究史的位置や批判の重要性などを学ぶことができました。さらに、他の報告者の発表から自分の未熟さを痛感し、自分にとっても貴重な機会になりました。(2回生・木嶋悟詞)

19世紀イギリスの労働者階級の朝食を体験する

2021年度の「西洋史史料研究Ⅳ」では近代イギリスの労働者階級の生活を研究した『Round About a Pound a Week』を読んでいます。この日は史料にでてきた“porridge〈ポリッジ〉”を作って食べました。ポリッジは栄養価の高い主食でしたが、実際労働者階級の人々はあまり食べていなかったようです。それもそのはず、手間もかかるし、たくさんの甘味料がないと食べられませんでした(笑)。体験を通して歴史を学ぶとても良い機会となりました。 (文:2回生・梶原咲良菜;撮影:2回生・村田愛誠)

東谷ゼミ遠足@奈良

東谷ゼミでは 、2021年11月23日、奈良に遠足に行き、郡山城や東大寺、春日大社などを訪れました。少し肌寒く感じましたが、紅葉も楽しみつつ、良い時期に行くことができました。特に奈良公園の紅葉は美しく、シカとの触れ合いも楽しかったです。祝日で多くの人が観光していたので、あえて別ルートで巡り、戒壇堂など知る人ぞ知る場所を訪れました。先生の案内がないと行かないような場所ばかりで、普段とは違う新鮮なかたちで巡りました。本来ならゼミ旅行の時期でしたが、今回は遠足を通じてゼミ生一同楽しい時間を過ごしました。(3回生・樹岡明良)

髙田ゼミ遠足@奈良・明日香村

2021年11月23日、髙田ゼミは遠足で日本の古都、奈良・飛鳥に行きました。そこは、当時の雅な雰囲気が漂ってくるようで、落ち着かせる雰囲気を持っている魅力的な地でした。そのような中、極彩色の壁画で有名な高松塚古墳や日本最古の仏像がある飛鳥寺、日本最古の和歌集である万葉集の資料がある奈良県立万葉文化館等を訪れました。どれも歴史深い飛鳥を彩る素晴らしい場所で、それぞれに異なる魅力がありました。昼には、奈良名物の柿の葉寿司を高松塚古墳のある歴史公園で食べました。今回の経験を、これからの私たちの学びや生き方に活かしていきたいと思います。(3回生・平松万奈)

清華堂への訪問

2021年10月23日、私達は表具工房の清華堂を訪問し、屏風の枠付けなどの作業を見学しました。 それは、白鶴美術館との連携による「教育プログラム」で行われるワークショップの準備としてでした。枠付けは屏風の縁に黒い木枠を付けていく工程です。枠は屏風の形や他の辺の枠と、ぴったり合わなければなりません。1ミリの隙間も許さないような微調整に表具師が用いたのは包丁でした。それは表具専用でなく、ただの包丁とのことです。その包丁で木枠を薄く削り、他の枠と合うようにしていきます。職人技という言葉を思い浮かびました。見学後、どの表具師も作るという竹べらを実際に作る体験をし、丁寧に指導してもらいました。他では得難い、実りある時間を過ごすことができたことに感謝するばかりです。(2回生・柳天乃)