歴かふぇ09:石谷慎先生

歴らぼ編集部では、第9回の歴カフェ(2019年12月18日開催)に石谷慎先生(黒川古文化研究所)をお招きし、中国訪問時のことなどを交えながら、秦始皇帝の時代についてお話頂きました。お話しの内容は、兵馬俑の謎や度量衡統一の実態など、通常の授業では聞けない興味深いもので、濃密な時間を過ごしました。文字や図ではなく、遺物そのものをよく観察して当時の歴史や文化を読みとく考古学には、文献から読みとく視点とは違ったものがあり、とても新鮮でした。 また、10月から11月に黒川古文化研究所で開催された展覧会の研究図録(写真参照)を寄贈頂いたので、興味のある方はぜひ歴文図書室でご覧ください。(2回生・住田七海)

食文化研究会の活動を終えて

 
 歴史文化学科の有志で結成した食文化研究会は、 2019年度の摂津祭において、アメリカの伝統的なお菓子である「スモア」を販売した。私達は、この活動の実現のために、昨年10月から構想を立て始め、他の部活や模擬店の経験がある人、また先輩の意見を聞くなどして、約1年にわたって準備を進めてきた。実際の販売の場面で、コミュニケーションが十分に取れないために意思疎通が上手くできず、活動に支障が出ることもあったことが反省点である。この文化祭の経験を、今後の学生生活や社会人生活に活かしていければと思います。(3回生・吉田開)

歴らぼ通信11号発刊!

歴らぼ通信11号を、2019年6月10日付けで発刊しました。編集は、武田卓司(歴らぼ編集部代表・4回生)、福田圭佑(同)、森安秀夏(同)、山本彩菜(3回生)、岡本栞奈(2 回⽣)、⼤東樹奈(同)、出渕優⾐(1 回⽣)、徳留亜美(同)、鳴海邦匡が担当しました。(鳴海邦匡)

歴かふぇ07:寺嶋一根先生

歴らぼ編集部では、2018年12月17日に第7回歴かふぇを開催しました。今回お話頂いたのは、「日本文化史」の講義を担当されている寺嶋一根先生です。「服装から読む天下人」をテーマにお話して頂きました。豊臣秀吉が奇抜な装束を始めた意味や、それを見た公家の反応や対応、武家と公家の装束について、当時の様子を装束から知ることができました。さらに、寺嶋先生の研究である服装史についてもお話し頂きました。学生からの様々な質問にも答えて頂き、とても良いお話を今回も聞くことができました。(3回生・武田卓司)

歴らぼ遺跡巡り班@奈良

2018年11月11日、遺跡巡り班は、奈良巡検を行いました。この巡検で最も興味深かったのは、興福寺五重塔です。興福寺五重塔は、730年に光明皇后により建てられた塔で、現存しているものは、1426年に再建されたものです。約600年の間立ち続けてきた興福寺五重塔は、非常に力強い佇まいでその雰囲気に圧倒されました。また、近づいて塔を見ると、軒の下の組物や装飾が非常に細かな作りで、当時の技術力の高さに驚きました。(2回生・藤本航大)

歴らぼ遺跡巡り班@明石

2018年5月20日と27日、私達遺跡巡り班は、明石に行きました。20日の巡検には東谷教授に参加して頂きました。両日とも晴天に恵まれ、明石城や柿本神社・旧波門崎灯籠堂などの明石を代表する遺跡を巡ることができました。お昼ご飯は名物マスターから美味しい食べ方を教えてもらいながら明石焼きを楽しみました。今回の巡検では事前学習を行ったので、参加者がそれぞれ明石を知った状態で、よりいっそう遺跡を楽しむことができました。また、古地図を持って歩くことで明石の変化や変わらない部分を知ることができました。(2回生・福田綾香)

歴らぼ遺跡巡り班@大阪(適塾と四天王寺)

2018年9月11日、遺跡巡り班は大阪の適塾と四天王寺の巡検を行いました。当初は伏見稲荷の巡検予定でしたが、台風の影響により急遽、適塾と四天王寺に変更しました。それでも、順調に巡検を行うことができました。適塾では、開塾以来からあまり変わらぬ建物に触れながら拝観しました。特に印象に残ったものは、かつて塾生の喧嘩によって傷ついた柱で、当時の様子が鮮明に想像できました。四天王寺では、独特で多様な建造物や像などを拝観しました。中でも、講堂に祀られている十一面観世音菩薩と丈六阿彌陀如来を一目見た時は、あまりの神々しさに感嘆し、ありがたみを感じました。今回の巡検を通じて、適塾と四天王寺に関する歴史を深く学べました。(2回生・藤原敬弘)

歴らぼ遺跡巡り班@京都

2018年8月20日、私は遺跡巡り班の京都巡検に参加しました。千本鳥居で有名な伏見稲荷大社を中心に、豊臣秀吉とその妻ねねで有名な高台寺、圓徳院を訪れました。伏見稲荷大社は、朱塗りの鳥居が隙間なく並ぶ姿がとても幻想的でした。境内全体で鳥居が約1万基あることに驚きました。昼食に稲荷寿司、キツネうどんを食べ、高台寺、圓徳院に行き、百鬼夜行展を鑑賞しました。お寺のあちこちに飾られたお化けの描かれた提灯や、百鬼夜行絵巻などを楽しみました。妖怪の他にも高台寺には桃山時代の美術品、圓徳院にはねねの思い出が詰まったお庭が楽しめます。京都はいい所なのでまた行きたいです。皆さんも是非訪れてみてください。(1回 生・勝本里奈)

歴かふぇ06:菊川亜騎先生

私達歴らぼ編集部は、2018年7月19日、今年度の美術史Ⅰを担当された菊川亜騎先生をお招きし、第6回「歴かふぇ」を開催しました。菊川先生の専門は美術史であり、特に最近は第二次世界大戦前後の彫刻における東洋と西洋の交流を研究されています。今回は「彫刻家イサム・ノグチと日本」というタイトルで、氏と日本の関係についてご報告頂きました。また、ご報告の後は、参加者からの様々な質問に答えていただき、より深くテーマについて学ぶことができました。お菓子を食べながらのゆるりとした空間で知識を深める充実した時間となりました。(3回生・山本彩菜)