聖書・クルアーン研究班は、聖書とクルアーンをメインに輪読し考察する歴らぼの活動です。旧約聖書、新約聖書、そしてクルアーンを読み比べています。より理解を深めるため、例えば、聖書に登場する土地の場所を実際に地図で確認するなどの作業を行います。そのほか、定期的に聖書を題材とした映画の上映会を企画・実施しています。聖書・クルアーンについて、また、ひろく宗教史や中近東史に興味がある学生は是非参加して下さい。(2回生・菊地大輔)
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鳴海ゼミ巡検@倉敷・岡山
私たち鳴海ゼミは、2016年12月1、2日、岡山地方へ巡検に行きました。初日は岡山城、後楽園を訪れました。岡山城では備前焼作りを体験し、湯呑みや小鉢などを作りました。後楽園では紅葉が見ごろで、晴天に恵まれたこともあり、広大で美しい庭園の景色をゆっくりと楽しむことができました。2日目は倉敷の美観地区を訪れ、いがらしゆみこ美術館や倉敷アイビースクエアを見学し、昔ながらの町屋が並ぶレトロな街並みを散策しました。岡山は、歴史を感じさせるような建物や施設がある一方で、町屋を改装したおしゃれなカフェや岡山ジーンズといった個性的なお店があるなど、歴史とモダンが入り混じった素敵な街でした。(2回生・三谷優花)
小磯記念美術館での講義@博物館資料論
歴史文化学科では博物館学芸員の資格を取得できます。博物館学芸員とは博物館や美術館において、資料の保存・管理を行うとともに、研究を行いながら展示などを作成する専門職のことです。
この「博物館資料論」は、資格を取得するために履修の必要のある授業のひとつで、授業では博物館の資料の管理などについて学びます。講義は、神戸市立博物館や小磯記念美術館の学芸員3名が担当されており、とても実践的な内容を学ぶことができます。
この授業の一環として、2016年6月11日、六甲アイランドにある神戸市立小磯記念美術館において現地見学を行いました。担当の廣田先生から、「資料がどのように展示されているのか」、「どのような点を注意すべきか」、「資料はどのように保管されているのか」など、座学だけでは分からない様々なことを具体的に教えて頂きました。展示作品の解説のみならず、作品にあたる照明の明るさ、部屋全体の空調など、細かく教えていただきました。
また、バックヤードスペースも見学させて頂き、博物館の裏側を知るだけでなく、その管理の徹底ぶりを知ることができ、私たちは驚きの連続でした。廣田先生への質問の嵐が巻き起こるなど、充実した一日となりました。(2回生・田中景子)
2015年度卒業論文・坂上方哉(東谷ゼミ):長州奇兵隊の役割と組織体制-『奇兵隊日記』の分析から-
幕末長州藩の部隊である奇兵隊は、身分に関係なく「志」があれば入隊できたという画期的な部隊であった。この特徴をもって「奇兵隊は四民平等観に基づいた近代的組織である」というような評価がなされることも多い。しかし実際には、身分ごとに服装規定が設けられるなど、四民平等とはかけ離れた側面も存在していた。奇兵隊は、どのような組織であったのか。本稿は『奇兵隊日記』を基本史料とし、それが明治維新後に編纂されたという史料的制約を考慮に入れつつ、創設者である高杉晋作の動向や、総管・赤禰武人らの人的ネットワークの変遷などを基に、隊組織の再検討を行ったものである。
画像:奇兵隊三代目総管・赤禰武人(1838~1866)
『篠山市教育委員会所蔵 篠山藩青山家文書:近世絵図目録』完成
「歴らぼ地図班@篠山プロジェクト」は、甲南大学地域連携センター(KOREC)が支援する平成27年度「地域連携支援プロジェクト」の支援を受け、篠山市教育委員会所蔵の青山家文書の絵図の調査を実施しました。今回、これらの調査成果とこれまでのデータを合わせる形で目録を整備し、『篠山市教育委員会所蔵 篠山藩青山家文書:近世絵図目録』(2016年1月刊、鳴海邦匡・森本あかね・椿野祐太・吉田知敬編)としてまとめました。この目録は、2016年1月27日に教育委員会に寄贈され、当日、その様子や資料について新聞記者の取材を受けました。私達の活動が、資料の活用や保存に少しでも役立つことを願っています(4回生・森本あかね)。