2023年9月13・14日、高田ゼミ2・3回生9名で児島(岡山県)の旧野崎家住宅と小豆島(香川県)を訪ねました。初日は、北前船の港であった下津井の回船問屋で地域の漁業の歴史を学んだ後、地元の海鮮料理での昼食を食べ、旧野﨑家住宅に行きました。そこでは「塩田王」と呼ばれた野崎武左衛門の暮らした住宅や塩作りを知ることができ、その用地の広さに驚きました。翌日の小豆島では、オリーブ公園を始め醤油記念館や二十四の瞳映画村など小豆島の代表的な観光地を巡りました。そして日本三大渓谷美のひとつである寒霞渓やエンジェルロード等、美しい景観も楽しみました。今回の合宿は地域の歴史と美しい景観の両方巡ることができ、とても良い体験でした。また機会があれば訪れたいです。(3回生・岡凌空)
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中町ゼミ:東京・埼玉旅行
私たちは、東京を中心にイスラムの文化と観光事業の調査のため、2023年9月3日から5日に東京都と埼玉県へ行きました。甲南東京キャンパスに集合した後、昼食にトルコ料理を食べ、主にケバブ料理を堪能しました。そして新宿の東京観光センターでパンフレットを取得した後、東京ジャーミーを見学。建物は壮観で、特にドームの装飾技術がすごいと思いました。また、寛容なコミュニティで、多くの国籍のムスリムの方や女性も気軽に見学できる場所でした。新大久保ではコリアンタウンとイスラム横丁を訪れ、夕飯は韓国料理を食べました。二日目は、まず埼玉県蕨市に訪れ、クルド人問題などを調査するつもりでしたが、移民・外国人関係は市役所も回答できないということで、情報を得られなかったことが心残りです。ケバブの昼食の後、南越谷モスクを訪ねました。パキスタン、バングラディッシュの方々が主に礼拝されるそうです。今まで訪れたモスクの中ではかなり大きい規模でした。その後は武蔵野美術館に行き、エジプト展も見学しました。エジプト展では、主にツタンカーメンの展示でした。この美術館で特に心に残ったのは本を大量に並べたアートが壮大であったことです。(3回生・相見亮吾)
歴史の旅企画班の巡検:京都漫画ミュージアム・京都文化博物館
2023年8月3日に歴史の旅企画班として、京都国際マンガミュージアムと京都文化博物館を訪ねた。村上もとか展が開催中の京都国際マンガミュージアムでは、『JIN-仁-』(集英社)や『龍-RON-』(小学館)などの原画やネームを閲覧し、着物の精巧な柄や木の葉の部分をトーンで再現する技術などに圧倒された。近年は、デジタルで描く漫画家が増え、トーンなどもクリック1つで貼れるので、トーンをカッターで切り貼りした跡や、線のはみ出し、ホワイトの痕など、今ではあまり見られないものが見れてとても新鮮だった。また、他の漫画の展示も圧巻だった。出版年代順に天井まで並んでいる漫画だけの本棚や過去の漫画雑誌、付録などが実際に手に取って読めるようになっており、当時読んだ漫画や記憶が蘇えりとても懐かしい気持ちになった。(1回生・青谷尚菜子)
京都文化博物館では特別展『室町幕府滅亡後450年 足利将軍、戦国を駆ける!』を見学しました。今年は室町幕府最後の将軍・足利義昭が京都を追放されてから450年の節目にあたります。戦国の世で将軍たちが直臣団や大名らと取り交わした古文書が展示されており、織田信長の花押のある古文書など、貴重な歴史的資料がありました。展示資料には、京都府所蔵の東寺百合文書(国宝)や、京都大学総合博物館所蔵の教王護国寺文書(重文)などがありました。政争の中、自分の地位や家の存亡をかけて取り交わされた古文書が450年経た今に残っていることにロマンを感じます。几帳面に並んだ文字や筆跡から活字では伝わらない個性も感じ取れて、興味を掻き立てられました。(1回生・下中来夏)
鳴海ゼミ巡見:エーデルワイスミュージアムと立花商店街
2023年8月1日、鳴海ゼミでは活動の一環として、エーデルワイスミュージアムと立花商店街へ行きました。この博物館は、製菓会社のエーデルワイスの収集資料を展示するもので、チョコレートやワッフル型などの製菓器具ほか、美しい銀食器や個性豊かな菓子缶などが展示されていました。どの道具も歴史を感じる繊細な作りで、とても面白かったです。また、工場も併設されていて、ケーキや焼き菓子の製造の様子も見学でき、普段見ることのない洋菓子作りの過程を見ることができました。一方、昭和レトロな雰囲気の残る立花商店街は、通行人も多く活気のある場所であり、昔懐かしい商店街の雰囲気を見学することができました。猛暑のなかでの巡見となりましたが、有意義な時間を過ごすことが出来ました。 (3回生:鈴木結衣)
近代資料班:広島・呉巡検④広島
2日目の2023年7月17日、広島市の平和記念公園を訪れ、原爆ドームおよび平和記念資料館を見学しました。原爆ドームを近くで見ると外壁の装飾などを確認でき、かつて産業奨励館だった頃の面影を感じることができました。また、内部にある瓦礫や高熱で垂れ下がった鉄骨からは、原爆の威力が凄まじかったことを感じました。平和記念資料館では、原爆投下後の写真や被爆者の鞄、ボロボロになった服など原爆の悲惨さを伝える資料が多くありました。個人的に印象深い展示品は、幼い子どもが原爆投下時に乗っていた三輪車です。小さな子どもまでもが犠牲になった原爆の実態を目の当たりにしショックを受けるとともに核を二度と使ってはならないという思いが一層強くなったからです。また、館内には被爆後も必死に生きようとした人々の歴史も展示されており、原爆投下が戦後にも深い影響を残したことを理解できました。(1回生・坂本朋磯)
近代資料班:広島・呉巡検③江田島
2日目の2023年7月17日に江田島を訪問し、海上自衛隊第1術科学校を見学しました。江田島は瀬戸内海の広島湾に浮かぶ島で、1888年に築地から海軍兵学校が移転して以来「東洋のアナポリス」として発展を遂げた場所です。第1術科学校は、海軍兵学校の後継施設であることから当時の面影を色濃く残しており、近代史を学ぶうえで重要な場所となっています。見学の際、幹部候補生学校官舎の玄関床に巡洋戦艦「金剛」甲板のチーク材が使用されていることや、兵学校時代に式典場として用いられた大講堂が、現在も幹部候補生や第1術科学校の学生たちの入校・卒業式に使われていることなどが紹介され、驚きの連続でした。加えて、教育参考館では特攻隊員の遺書や戦艦「大和」より奉納された絵画などの貴重な資料を目にし、価値ある時間を過ごすことができました。(1回生・堀田心温)
近代資料班:広島・呉巡検②呉
初日の2023年7月16日、私達は呉市を訪問しました。まずは海上自衛隊・呉地方警務隊本部内にある旧日本海軍の呉鎮守府跡地を見学しました。本部内に位置する1907年に建てられたレンガ造りの庁舎はとても立派でした。その他にも明治・大正・昭和と年代ごとの建物があり、それぞれ時代の特徴がよく現れていたことから、見比べると違いをすぐに判別できました。海側には開庁以来現存している広い階段があり、そこを歴代長官が利用していたと考えると感慨深いものがありました。その後は呉巡検海事歴史科学館、通称大和ミュージアムを訪れました。旧日本海軍に関する貴重な紙・実物史料が数多く展示されており、時間が経つのを忘れてしまうほど見学に没頭しました。当日は航空母艦に関する特別展示も開催されており、非常に有意義な見学となりました。(1回生・加島昌昇)
近代資料班:広島・呉巡検①概要
2023年7月16・17日の2日間、近代資料班は初の学外活動として広島県の巡検を行いました。重要な歴史的背景を持つ同地を訪れることで、近代史に対する理解を深めようと考えたためです。そこで1日目は呉を訪問し、旧日本海軍に関する史跡・資料館および現役の施設などを巡りました。2日目は早朝から江田島にまで足を運び、旧海軍兵学校を見学しました。午後には船で広島に向かい、平和記念公園および平和記念資料館を訪れました。今回の巡検を通し、近代史を学ぶうえで基礎となる知識を得られたほか、歴史を多角的かつ実証的に見ることの重要性、平和のありがたみを再認識させられました。なお、巡検の詳細については以降の記事をご覧ください。(3回生・大槻耕央)
アジア史史料研究Ⅲ(担当:中町先生)のゲスト紹介
2023年7月7日、アジア史史料研究Ⅲの講義にシリア出身のナーイフ兼寛さんがお越し下さり、貴重な話を聞かせて頂きました。前半ではナーイフさんの母国であるシリアについてや日常で役に立つアラビア語について、後半ではナーイフさんが日本に来日してからの経験をお聞きしました。ナーイフさんの実際の経験からくる在日外国人が行う詐欺についての話は非常に説得力があり個人的に興味深い内容でした。日本語が上手で話のテンポもよく、かつクイズや音読等を交えて説明して下さり、とても良い経験となりました。(2回生・大隅楓)
歴かふぇ15・大江篤先生
2023年7月3日(月)、編集部では、第15回・歴かふぇを開催しました。今回の講師は、民俗文化研究Ⅰ(前期火曜1限)を担当して頂いている大江篤先生 (園田学園女子大学・教授) です。 東アジア恠異学会の代表 も務める大江先生は、「怪異学とは何か」というテーマでお話し頂きました。怪異を学問として捉え、それを通して当時の人々の考えや価値観を知るという体験は非常に新鮮でした。学生からも多くの質問が飛び交い、有意義な時間を過ごすことができました。(3回・高岸敬太 / ポスター制作:2回生・高尾小雪)