図師 宣忠 教授 Nobutada ZUSHI
専門分野:中世フランス史、キリスト教の異端・異端審問と社会
キーワード:異端迫害 異端審問 文書と権力 中世のメディアとコミュニケーション
学生へのメッセージ
『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリーポッター』シリーズをはじめ、多くのファンタジー作品には、中世ヨーロッパのモチーフが散りばめられています。元ネタの中世ヨーロッパとはどんな時代だったのでしょうか?
ゼミでは今に伝わる史料や研究文献を読み解きながら、当時の社会のあり方についてみんなで議論します。証拠の断片をつなぎ合わせて過去の世界を解き明かす歴史家の営みは、名探偵が真犯人を突き止めるさまにどこかしら似ていたりもします。「歴史するDoing History」にはいろいろなドキドキが詰まっているのです。あなたも一緒に中世の世界を旅してみませんか?
ゼミの紹介
西洋史は、時間/空間という二重の意味で異文化である過去の西洋世界を研究対象とします。しかし、わたしたちにとって「西洋」とはたんなる異文化というだけにとどまりません。現在の日本社会は、政治制度から生活スタイルや思考様式にいたるまでさまざまな点で「西洋」の深い影響を受けてもいます。西洋史を学ぶとは、わたしたちの暮らしや考え方のなかに溶け込んでいる「西洋」のもつ意味を問い直し、そうした作業を通して、わたしたち自身を見直すプロセスでもあるのです。
図師ゼミでの共通の勉強は、西洋史のなかでもとくに前近代(古代・中世・近世)の歴史・文化が対象となりますが、卒論に向けて各自の研究テーマはそれぞれの関心に応じて自由に設定してもらいます。
・輪読:テキストを決めて、担当順に該当範囲をレジュメにまとめて発表し、その内容についてゼミメンバーで議論します。
・個別報告:各自の関心に応じた研究テーマを見つけ、関連文献を探し出し、主要文献の読み込みを通じて、卒論に向けた準備発表を行います。個別報告と質疑応答を通じて議論を深めていきます。
・ゼミ巡検:街歩きやミュージアム見学などを通じて、歴史・文化の時間的・空間的な広がりを体感しながら、ともに食べて飲んで、ともに笑い、語らい合う、そこから学ぶこともたくさんあります。
主な担当科目
西洋史概説、西洋史研究、西洋社会史、西洋史史料研究、博物館概論
リンク
研究者紹介:researchmap